髙窪美穂子プロフィール

 
  • プロフィール

    幼少期より旧家出身の母に料理の基礎とおもてなしの心を学び、料理の道を志すが、手のアトピー疾患のため断念。また、思春期より家族との軋轢を発端とした摂食障害に苦しむ。

    摂食障害から回復し結婚・出産後、全身症状までアトピーが悪化したのをきっかけに、体調改善のため素材を「目利きする知識」と「体の中から美しく健康になる食べ方」を組み合わせ体系化した「身体によくてちゃんとおいしい家庭料理」を研究・実践、アトピーが軽減。

    2006年(株)アッサンブラージュ設立。「身体によくて、ちゃんとおいしい家庭料理」をモットーに、シンプル調理で身体によくてちゃんとおいしい家庭料理レッスンの少人数制料理教室【クッキングサロンM&Y】主宰。飲食店向けや企業向け商品開発等、フードコンサルティングも手がける。
    著作に2016グルマン世界料理本大賞Fish部門世界第3位受賞「ラクチン!お魚クッキング」(旭屋出版)、2014年グルマン世界料理本大賞Single Subject Cookbook日本代表「おうちでできる天然おだし料理入門」(PARCO出版)など。メディア出演、レシピ連載など、その他実績多数。

    身体によくて、ちゃんとおいしい!
    笑顔でしあわせになる家庭料理をあなたに

    この仕事を始めて、あっという間に時間が経ち、2022年秋には15年目に入りました。

    親との関係が生み出した極度のストレスから摂食障害になってしまい、それさえも自分のせいだ、親の理想の姿になれないからだ、と・・・
    誰にも言えず20年近く苦しんだ摂食障害の只中でも、私は料理をすることが何よりも好きでした。

    それは料理を作り食卓を囲むという「場」を作ることが、私が何よりも欲しかった心の居場所を自分で作ることができる、自分なりのやり方だと無意識の中で理解していたからだ、と思います。

    遠い記憶の中の幼い頃から、私の中で何度も何度も経験したこと。
    親族の集まりは、いつも狭いにもかかわらず私の実家。
    それは母の料理と、もてなしを求めてのものでした。
    集まった人はそれはそれは嬉しそうに料理を食べ、飲み、喋り、笑い・・・

    来客のもてなしを手伝いながら記憶に刻まれた、数少ないキラキラした楽しい時間は、摂食障害になってからも私にとって大切な思い出で、料理をすることが単なる作業、ではないことを繰り返し教えてくれたのです。

    摂食障害から立ち直り、娘を授かり、アトピーを乗り越え・・・
    料理の仕事をしようと思い立ち、なんの縁故もなく無鉄砲に独立してから、数多くの失敗もしましたが、ここまでやってこられて、たくさんのご縁もいただきました。

    昨年夏に仕事で滞在した地域では、家族のように大切な生産者さんご夫妻が運営する民宿に長期滞在、昼間は仕事をしながら、毎日、夕食のまかない作りをさせていただいていました。

    その日あるもの、使って良いものでの即興料理。
    残り物アレンジ・・・もなんでもござれ!
    1時間程度で14人分、仕込みが前もってできた時はお客様の分も含めて30人分近く、戦争のようでしたが使わせていただいた素材も素晴らしくて、本当に楽しい経験でした。

    その最終日、忙しい中、最後に見送りの時間をわざわざ作ってくれたご夫妻に・・・

    「普通、身体にいい料理って言うと、なんだか味気ないのが多いんだけど、髙窪さんの料理は、身体にいいのがわかるのに、ちゃんとおいしいんだよ。
    あったかい時もおいしいんだけど、冷めてもおいしいんだよ。身体によくて、ちゃんとおいしいんだ」と。

    色々と大変なこともあるけれど、あぁ、この仕事をやってきて、本当によかった!
    涙が出そうなほど嬉しい宝物の言葉をいただいた瞬間でした。

    身体によくて、ちゃんとおいしい家庭料理。
    シンプルで簡単で、食べると笑顔で元気になる料理。
    今、料理が苦手なあなたでも、必ず笑顔で作れるようになるための最短ルートがここにあります。

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