Mihokoブログ

家庭料理のおはなし その11:もしも疲れてしまったのなら、ちょっと休んだらいい

こんにちは。
正しい手抜きメソッド・おだしマジック! 家庭料理研究家の高窪美穂子です。

毎年秋になると、思い出すのはちょっと悲しい思い出。
日が短くなると人はメランコリックになりやすい、ということも言われているけれど、夏の疲れが出てしまったり、かもしれませんね。

そんな今の季節、今日のお話は疲れちゃったら、ちょっと休んだっていいじゃない、というおはなしです。

娘からのSOS

8月末に高校の新学期が始まってから、本当に毎日忙しく過ごしていた娘。
進学校であるがゆえに、ほぼ毎日の小テスト。
学校行事もないためキツくても乗り越えるだけのモチベーションも持てず、とにかく勉強のみ・・・

小テストのために、中学校卒業までは絶対にしなかった家での深夜までの勉強や、朝早く起きての勉強、友人との勉強会などなど、緊張しながら続けていて、疲れ気味だったので見守っていたのですが・・・

「ママ、とっても疲れた。疲れて疲れて調子が悪いの。学校休みたい」

あ、やっぱり・・・

そんな会話があった先日、娘は学校を休んで休憩中。

画像1

ランチは娘のリクエストで自家製ピザ。
HBで生地を練り、娘の好きな具材を乗せて焼いて。
今日は私も自宅作業で良かった、とタイミングの良さにほっとしました。

たまには休んだっていいじゃない

こういうことを許容するなんて、と批判する方もいらっしゃると思います。
でも、私は思うんです。

「誰にも言えずにため込んで自分を壊してしまうなら、休んでガス抜きしたほうがいい」

「大切なことの見極め、優先順位は間違えないこと」と。

今回の娘のことだけではなく、家事や育児でヘトヘトになっている全ての方にも・・・

「手を抜くことは悪いことじゃない」
「辛い時は楽をしたっていいじゃないの」と思うのです。

そうしたくてもできない理由って何なんでしょう・・・
人に何か言われたくないから?
家族が許さない?
やり方がわからない?

いろいろな事情が絡み合って、思うようになかなかいかない、ということもあるかと思いますが、大切なのは自分を壊さないこと。

手抜きができない、と思っている方は大抵が真面目な方なんです。
なんとかうまく全部やろう、と自分が抱えきれなくなってもなお、頑張ろうとして、気がついたら自分が壊れてしまった、ということもあるのでは・・・、と思うのです。

自分の中で、自分なりの基準値を持つことで「正しく手抜き」「息抜き」ができるようになる

ここで我が家の娘のことにちょっと戻りますが、娘は大前提として「どんな自分でも、受け入れてもらえる」という絶対の安心感と信頼を私や夫に対して持っています。

その上で今までは「疲れたー」や「行きたくなーい」などの言葉でガス抜きし、なんとか続けていましたが、それも限界値に。
疲れが究極まで溜まってしまったため「もうダメ」とSOSを出したのです。

今日1日休んだら、そのままずっとお休みしてしまうのでは?
とは全く思いませんでした。

というのも、娘は自分の中で確固たる基準値を持っているから。

「学校の中で自分が到達したいところ」もはっきりしていて、そのために何をしなくてはいけないかは自覚しています。

学校では毎日のように小テストがあり、休んで受験できない場合、追試が実施される時に一緒に受験しなくてはいけないとのこと。

それは嫌、だから、小テストの実施される日は絶対に休まない。
進学に関する目標もあるから、学問は続ける。
そして今日はたまたま小テストがない日だから休んでも最小限の影響だけで済む、だから今日SOSを出そう。

そして息抜きして、明日からまた仕切り直し。

私が安心しているのは、娘の中にきちんとブレない軸があり、自分なりの判断基準を持っていることを分かっているからです。

家庭での「手抜き」も形は違えども、機序は同じではないか、と。

かつて私が仕事と家事と育児でいっぱいいっぱいになり、追い詰められた末に気がついたこと。

世の中の空気感や大量の情報に自分が振り回され、疲れ果てるよりも・・・自分が自分の目で見て、自分で学んで身につけた知識に根ざすブレない軸さえあれば、手を抜くこと、息抜きは楽にできるようになる、ということ。

だって、その「手抜き」の理由がちゃんとあるから、大丈夫かな、と心配しする必要がなくなるから、なんです。

これは男女関係ありません。
毎日の生活に必要なことは男女ともに同じなんですから。
一人暮らしでも、自分の生活はありますし、ね。

さらに家族がいればお世話するばかり、だったりお世話されるばかりだったり、は違うのではないかな、と。

自分を守り、楽にするのもしないのも、知識を持つことから。
日々の生活の知恵って、見過ごされることも多いし、今はネットで調べればという方も多いけれど、玉石混交な情報ではなく「真」の知識を学び身につけること、実はとっても大切なんですよ。

家庭料理のおはなし、次もお楽しみに。

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