Mihokoブログ

家庭料理のおはなし その10:手作りは難しい、と思い込んでいませんか?

こんにちは。
正しい手抜きメソッド・おだしマジック! 家庭料理研究家の高窪美穂子です。

週明け、気持ちの良いお天気となりました。
ザ・秋晴れ!!ですね😀

秋といえば稔りの秋、そして食欲の秋!
先週金曜日のJKお弁当は、またもや焼きそばパンに敗れて作らなかったので→先日の焼きそばパンに敗れたときは、焼きそばパンを買えなかったJK、リベンジできたそうです😀←日記はおやすみでした。

お弁当がお休みでも、日々、ごはん作り。
ついこの間も、会った方たちと料理のお話しをしていて、またまた料理に関する「思い込み」を見つけました。

それは・・・「料理を手作りすることは難しい」という思い込み。
どうしてそう思ってしまうのか?
今日は「手作りすることは難しい」という思い込みはどこからきたのか、というおはなしです。

手作り=貴重、大変、という図式はどこから

日々、私たちはさまざまな場面でたくさんの情報と出会っています。
その中で人が生きるために必要な「食べること」絡みの情報、多いんですよね。

食品全般、飲食店舗、取り寄せサイトなどなど・・・

コマーシャルをみていると、なんと「自分で料理を作ること」が大変だ、手間だ、難しい、ということを暗に伝える内容が多いこと・・・

日々、生活を支えるために仕事をしている保護者の方の多くが、オーバーワークで疲れているのも、私自身の経験からとてもよく理解もしています。
だからこそ、なるべく手間なく、シンプルで簡単で、食品添加物や旨味調味料のない食材を使って、という家庭料理を作り続け、お教えもしています。

で、何も難しいことはしません。
シンプルに、再現性高く簡単に作れるよう、手順は無駄を省き必要なことしかしません。

手を動かすこと・・・、例えば切る、などの作業は発生しますが、そこから先の作業は最小限。
例えば炒め物は食材に火が通れば調理は終了だし、煮物は火にかけて他のことをすれば良い、など、とにかくなるべく早く手離れさせれば、難しくも手間でもない、と思うのですが・・・

今は「切るのすら面倒」だったり「お鍋を出すのすら面倒」「洗い物が面倒」という方もいらっしゃるので、そういう方にとっては料理をすることすら問題外、だとは思います。

とはいえ、今日は余力がありそう、とか、ちょっとくらいはやっても構わない、という方であれば、**の素に頼ることなく料理を作ることは実はとても簡単なことなんです。

料理は何工程も重ねないとできない、という思い込み

いろいろな方とお話をして気がついたこと。

「手作りは難しい」というキーワードの裏には「料理は何工程も重ねないとできない」「素材をいじって作り上げるのが料理」という「思い込み」が根強くあることでした。

確かにテレビで目にする料理番組や***グルメ、のような番組では、素材をこれでもか、これでもか、といじり、料理を完成させる場面も多いですよね。

テレビにレストランのシェフたちの仕込み風景が流れ・・・
厨房ではとても細かい作業の繰り返しで、シェフたちが技術の全てを注ぎ込み、美味しそうで美しい料理を完成させていきます。

あぁ、美味しそうだなぁ。
こんな素敵な料理、食べてみたいなぁ。でも、こんなに手間をかけた料理、私にはできないわ。

美味しい料理を作るのは手間がかかるし、難しいんだ・・・
そう思っていませんか?

でもそれはあくまでレストランの料理、なんですが、「映える」「見せる」料理が日々の料理、と思う世代も増えてきて、家庭料理とレストランで食べる料理の「境界線」がなくなってきています。

それはそれで悪いことではないけれど、おうちで食べる日常の食事:ケの日の食事:があるから、レストランで食べるご馳走:ハレの日:の料理の価値もまたあるのだ、というのも、ちょっと思い出してもらいたいなぁと。

そして、その日常の食事は、身近にある食材や調味料でパパッと出来上がる、作りやすいシンプルな料理なんです。
だって、毎日、シェフのように手間をかけて料理をするのは、日常、とはなかなかできないのが本当のところでは、と。

それが「手作りは難しい」という考え方につながっているのではないか、と思っています。

身近なものを使い、3ステップでできる料理を考えられる「思考」

さてさて、それではどうするの?というのが、ここまで読んでくださった方の本音、と思います。

私の冷蔵庫には自家製の「つゆの素」はありますが、それも自分で作ったもの。置いておくと味がまろやかになること、使い勝手が良いので置いていますが、あとは「さしすせそ」をベースとする、基本調味料ばかり。

で、食材を組み合わせ、調味料を組み合わせ、で料理を作っていくのですが、ここで大切なのが組み合わせる「思考」。

それをお教えしているのが、私のオリジナルメソッド・「レシピ創造思考講座」、レシピを創造するための考え方の「仕組み」がベースで、基本調味料を組み合わせ、味付けも迷わず決まるようになる黄金比率もお教えしています。

レシピを創造できるようになるためには、とにかく情報を整理して、すぐに引き出し、結びつける「思考」を身につけること!
料理はプログラミングとも共通する、と言われている、と8月に親子向けのワークショップを一緒にやったプログラミング教室主宰の塩島さんがおっしゃっていましたが、確かに、思い当たることはたくさん。

食材に関する情報を整理 → 食材の組み合わせを情報を元にして考え → 調味料を組み合わせ
というのが大枠です。


本来、幼い頃から色々な場面で料理をしているところを見るところから学び始めているはずのことなんですが、今は料理をするのをみたり、お手伝いしたり、という機会が、極端に減ってしまって身についていない、という方も多いのです。

さらに料理を作ってみたいと思っても、メディアで流れる「料理」をみて手作りは難しいと思い込んでしまい、さらに苦手意識を持って遠ざかる、という「負の連鎖」があるのではないか、と・・・


実際の講座では、そんな方でも身につくように、様々な工夫をしています。
11月26日にワークショップも開催しますので、お気軽にご参加ください。

20201126ワークショップご案内

調味料の比率を覚えて味を作る!

料理を作るとき、必ず味付けってしますよね。

でも、どんな調味料をどれくらい使えばいいのかしら、と迷ってしまって、味が決まらない!ことで悩む方、多いのではないでしょうか?

コラムの流れからワークショップのお知らせになっちゃいましたが、せっかくここまで読んでくださった方のために、稔りの秋、モリモリ野菜を食べられるドレッシングの黄金比率、をお教えしますね。

基本のドレッシングの材料は
・油:オリーブオイルやごま油など
・酢:白ワインビネガー、米酢、純米酢、レモン果汁など、酸味を加える素材の変化で味も変わります
・塩
の3つだけ。

これに、コショウやにんにくでアクセントをつけたり、塩にプラスしてしょうゆを入れたり、辛味である豆板醤やコチュジャンを入れたり、などで和洋中のテイストに変化をさせることが可能です。

ここでポイントとなるのが、油と酢の比率。
私はいつもお教えするときに、分量と一緒に比率をお伝えすることにしています。
いつも大さじ小さじがあればいいのですが、ない場合も考えられますよね。
そんなときでも作れるよう、比率を覚えておくととても便利だからです。

油と酢の割合、基本は4:1で考えておくと良いでしょう。
酸っぱい味が好き!という娘がいる我が家では3:1、酢の比率が多くなりますし、酸味をつけるのに使う酢や果汁の種類によって、もう少し比率を変化させたりしますが、上記の比率を覚えておくと、失敗がありません。

是非とも試してくださいね。

家庭料理って、日常の食事だからこそ、手数も少なくシンプルな料理の方が喜ばれたりするんですよ。
次のコラムもお楽しみに😀

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