Mihokoブログ

家庭料理のおはなし その1:家庭料理って一体なぁに?

こんにちは。
正しい手抜きメソッド・おだしマジック! 家庭料理研究家の高窪美穂子です。

さて、早速ですが、このブログを読んでいるあなたに質問です。

家庭料理というとどんなことを思い浮かべますか?
家庭料理よりも、**料理、という名の料理ができた方がいいんだ、そのほうが凄いんだ、と思っていませんか?

◆あなたにとっての家庭料理ってなんでしょうか?

あなたが「家庭料理」と言われて思い浮かべるのは、一体どんな料理でしょうか?

例えば、お味噌汁にごはん、焼き魚だったり。
カレーライスだったり、ハンバーグやオムライスだったり。
唐揚げや親子丼、肉じゃがやコロッケ、餃子にミートソース??

おうちの食卓でよく出てくる「あんな料理」「こんな料理」。
最初にあげた、家庭の食卓で出てくるお料理を見て、何か気がついたことはありませんか?

そうなんです!よくよく見ると、純粋な「和食」はごく一部。
その他は、例えばインド料理や中華料理、フランスやイタリア料理などが源流のお料理が並んでいますよね。

このようにバラエティ豊かな「各国料理」を日本風にアレンジした料理が、日々食卓に並び、日本では「家庭料理」と総称されているのです。

◆日本の「家庭料理」は世界で一番高度である、と断言できる理由

実は日本の「家庭料理」は、世界で一番バラエティに富んだ大変高度な料理であること、知っている方はほとんどいないと思います。

たとえば、イタリアの家庭料理は、イタリアのマンマの味!各地域ごとに特色あるイタリア料理しか出てきません。
お隣の中国も韓国も然り。
世界各国の家庭では、その国の料理しか出てこないのがほとんどなのです!

翻って、日本の家庭の食卓を見てみると・・・
おだし、煮魚、煮物などの和食だけでなく、各国から伝わってきた料理を日本の食卓に合わせてアレンジし、日本の家庭料理としておなじみとなったものも多数。
こんな国は世界を見渡しても日本だけなんです。

◆コロナで世界が転換期を迎えた今、もう一度足元を見直して

私が家庭料理の世界に足を踏み入れたのは、小学校2年生の時。

母が体調を崩し台所に立てなかったある日、包丁もまだまともに使えなかったにもかかわらず、母のため2時間かけて「大根とにんじんのお味噌汁」を作ったのがスタートでした。

2時間かけても、ほとんど具なしに近いお味噌汁しか作れなかったけれど、それでも喜んでもらえたことで料理を作ることが大好きになったのです。

それから経つこと数十年・・・
摂食障害やアトピーなど、さまざまなことを乗り越え料理の仕事をしよう!と無謀にも何にも後ろ盾もないまま重いだけで飛び込んだ料理の世界。
そして知った「家庭料理」の立ち位置。

イタリア料理、フランス料理、スペイン料理、中華料理に韓国料理、タイ料理に製菓・製パン・・・。日本料理:懐石などなどは「凄い!」「素晴らしい!」と言われるにもかかわらず「家庭料理」というだけで一気にトーンダウンする人のなんと多いことか。

はっきり言って、料理のジャンル内で最底辺であることを、ことあるごとに感じてきました。

そして、私が母から学び、さらに工夫を重ねて作り続けている「家庭料理」とは大きく様変わりした「家庭料理」と総称される料理たち。

全てに絶望した時期もありましたし、なんとかしたいと肩肘はっていた時期も長かったです。

でも、考えたんです。

ほとんどの人は、食べないと命を繋ぐことができません。
その人が食べたもので、その人の体の全てができています。

家族との軋轢から摂食障害で苦しんだ時も、アトピーが全身症状になった時も、その度に「食べる」ということ:「食」に向き合って、考えて考えて考え抜いて。
家族というものに苦しめられながらも、結局どんな料理よりも、家庭料理に助けられてきた、という「事実」を私は経験している。

筆舌に尽くし難いほど辛い経験だったがゆえに、ごく最近までこのことを話す時にどんなに止めようとしても涙が止まらないこともしばしば。

心の傷もいまだにどこか残っているかもしれないけれど、今となっては、ほとんどの人が経験したことのないとても貴重な唯一無二の経験でもあったのだ、と思えるように。

その経験を通して学んだことは、日常のなんでもない毎日に食べる「家庭料理」の大切さ。

みんなが価値を感じないかもしれない「当たり前」のことが、いちばん貴重で命をつなぎ止める重要な鍵を握っている、本当に強力なものなんだ、ということだったのだ、と強く思います。

◆家庭料理の素晴らしさ・つなぐことの大切さ

なんでもない日常を積み重ねること。
その日常を重ねることに欠かせないのが「食べる」こと。

「ハレ」の日ばかりに目がいきがちだけれど、それ以上に大切なのが日常:「ケ」の日の過ごし方。
日常を大切に過ごすためにも「家庭料理」は大きなウェイトを持っているのだ、と、家庭料理の世界に足を踏み入れた小学校2年生のあの日から、もう半世紀近く経った今だからこそ、確信しています。

そして、自分の仕事:旨味調味料や添加物を使わない、昔ながらの家庭料理や家庭の保存食の手法を習得しているだけでなく、新しい技法や食材も取り込んだ家庭料理を創意工夫し、プロフェッショナルとして教えられるレベルにまで高めた家庭料理研究家としての仕事に誇りを持っています。

さらに家庭ならではのお菓子作りやパン作りまでに広がって・・・。

家庭料理には、人を支える力があります。
その素晴らしさ、これから少しずつまたお話ししていきたいと思います。

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