Mihokoブログ

あなたが欲しがっているそのアドバイスは、私の「商品」です

おはようございます。
海や大地と家族をつなぐレシピ・100%天然素材家庭料理実践家®の髙窪美穂子です😊

 

今日は送り火。
色々な場所で、色々な想いで送り出すのでしょう・・・。
お天気、回復しますように。

 

さて、今週は事務仕事がメインの私。
午後はちょっとだけアポで出かけてきます。

 

今回は、アイキャッチ画像以外は、写真なしの文字ばっかりのブログです。
色々と考えることがあったので、書いています。

 

是非とも読んでいただければと。
私の考えていること、真意が伝わればいいなと思っています。

 

このホームページにしてから、ありがたいことにお問い合わせが増えています。
色々な方からのお問い合わせを拝見するたびに、
どうお返事しようかなぁと悩むことも多いのです。

 

もちろん、問題なくお返事したり対応させていただけるお申し出もたくさんあるのですが、
困るのが「アドバイスをいただければ」などのアポのお申し込み。

 

もちろん、メインで違う要件があるのですけれど・・・。
だいたいが売り込みだったり、自社サービスのプレゼンだったり。

 

その要件自体は興味深いので、聞いてみてもいいのかなぁと思うのですが、
「コンサル等の豊富なご経験があるので、アドバイスも欲しい」などと書かれると
正直なところ、うーーーん、と考えてしまいます。

 

なんでかというと・・・

 

欲しがっているその「アドバイス」には、
ギャラが発生することを、先方が全く理解されていないからです。

 

SNSに料理の写真を載せていることも多いのですが、
その時に
「レシピ教えてください」というのも同様です。

 

私の仕事でお金を稼ぐ源泉は、
・料理レシピの開発
・フードコンサルティング
です。

 

それでお金をいただけるようになるまで
皆さんが想像する以上の
多額の自己投資と経験を積んでいます。

 

コンサルティングも、レシピも、
形がありません。
自分がたくさんの自己投資とたくさんの時間をかけて習得した
「ノウハウ」「情報」が私のお金を稼ぐ術です。

 

そして、積んだ実績によって「名前」もまたブランド価値を持っています。

 

でも、聞いてくる人にはそういう発想が全くありません。
簡単なことだから、ちょっとだから聞いてもいいでしょ?
教えてください。

 

写真掲載しているんだから、
教えてくれたっていいでしょ、タダで。

 

でもそれ本当に困るし、できないんです・・・。

 

それは、私の経験とそれまで投資したお金と時間を
盗むことと同じと言ったら、きっと驚くでしょう。

 

そんなつもりじゃないし、大げさな! って。

ケチじゃないのって。

 

でも、同じことなんです。

 

例えば
お店に並んでいる丹精込めて育てられた野菜や果物を
1つだからいいでしょ、ちょっとだからいいでしょ?って
言って取ったら盗みだっていうことは
簡単に理解できますよね。

 

それなのに、見えないもの、ノウハウになると
いきなり鈍感になる・・・。

 

同じなんです。
私のレシピも、アドバイスも。

 

全て私の持っている「価格のついた商品」なんです。
それを
「ちょっとだけだから、いいでしょ」というのは、
プロフェッショナルの私から、
私がお金を稼ぐ「飯の種」の「商品」を奪いとるのと一緒です。

 

つい最近、そんなことが何度か続きました。
どうしても「いい人」になりたがる私は、
どう回答していいのか、本当に悩みました。

 

その話をグズグズと夫にしていたら・・・

 

「お前のノウハウは全部商品なんだから、そんなのは「ギャラがかかりますよ」と言わなくちゃダメだ」

「いい顔したい、いい人でいなくちゃって、ずっと小さい頃から刷り込まれているから・・・」

「お前がどれだけの思いをして、ここまでのスキルを身につけたのか、考えてみろ」

「言わなくちゃいけないんじゃないかなんて、考えなくていい」

「お前のレシピを考える能力も、料理の腕も、俯瞰するコンサル能力も全てありえなくらいのお金と時間をかけて身につけたんだから」

「自信を持って「それは私の仕事に関わるから、ギャラがかかるから」って言えばいい」

「完全なプライベートやボランティア以外では、お前の料理は全てお金がかかることを自分でも自覚しないと」

「相手にもきちんと理解させないとダメだ」

 

と、ダメだしされながら指導されました。

 

夫、さすがだ・・・。
私の性格を完全に理解しているからこそのアドバイス💦
ごめんね、いつもこんなんで。

 

料理ってアマチュアとプロの境界線があまりにわかりずらく
閾が低い。
だから、誰でもできるし、写真だと、綺麗に撮れていれば
同じように見えるんですよね。

 

でも、写真では見えない、わからない部分でたくさんの工夫をし、
「こんなに美味しいんだ〜」
「食材の扱い方が違うんですね」
「切り方、こんな風にするんだ〜」
「調味料の使い方がやっぱり違う」etc… って、
レッスンで、お教えするたびに言われます。

 

それなのになぁって。
写真だけではわからない、本当の私のレシピのこと、ちゃんと知って欲しいって思います。

 

そして、それを知りたいのでしたら、
プロフェッショナルの料理ノウハウを知りたいなら、
ギャラが発生することもご理解ください。

 

これ、言うのとっても勇気がいるし、正直精神的にとってもキツイです。
だって、私、
人に嫌われたくないってやっぱり思うし、
いい人って思われたい自分もまだまだいるし。

 

人間関係を壊すくらいなら、
言った方がいいかなぁって思っていたから。

 

でも、それじゃダメなんだって今更ながら気がついて。
プロフェッショナルだからこそ、
全て自分に帰ってくるし・・・。

 

聞いてくる人たちに限って、
それこそちょっと、私が頭出ししただけで
「全てわかったつもり」になって。

 

うまく行かなかったり、気に入らなければ
「たいしたことないじゃない」
「美味しくないじゃない」
って、勝手に評価することも多いから。

 

この仕事を始めて9年です。
最初は本当にうまく行かなくて苦しんだこともあり、
実は未だに自己評価は低く、
気分は駆け出しの頃のまま。

 

でも、この9年で積み上げてきた実績は確かなもので、
人から見た自分は、自己評価とは全く異なっていて。

 

それがなかなか自覚できずに、ずいぶん混乱していたけれど、
私はプロフェッショナルだから。

 

私の持っている「商品」を
正当に評価し、対価を支払っていただくって大切だと。

 

それは相手が私自身にも敬意を払ってくれているってこと。
その金額の高に関わらず、私の持っている能力に敬意を払ってくださっているってことだと思うから。

 

だから、ごめんなさい。
もういい人になろうとして、なんとか応えようとすること止めよう。
自分を消耗させるだけだから。

 

写真を見て、美味しそう! 作ってみたいって思った方😊
私のレシピを知りたければ、
ぜひともお教室にいらっしゃってください。
心からお待ちしています。

 

もっともっと自分のことを大切に。
自分の能力を大切に尊重して、と思います。

 

そして同じように、今までもちゃんとしてきたつもりですが、
今まで以上に人のこともきちんと尊重していきたいって思っています。

 

今日の午後のアポで、早速実践です😊

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髙窪美穂子の著作
2016グルマン世界料理本大賞・Fish部門世界第3位受賞
「ラクチン!お魚クッキング」(旭屋出版)

2014グルマン世界料理本大賞・Single Subject Cookbook 日本代表
「おうちでできる天然おだし料理入門」(PARCO出版)

「塩麹・醤油麹のラク旨レシピ」(成美堂出版)

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