おはようございます。
海や大地と家族をつなぐレシピ・100%天然素材家庭料理実践家®の髙窪美穂子です😊

ちょっと肌寒い朝となりましたね。
あったかいものが恋しい季節になりました。

１１月は、私にとってちょっと特別なんです。
夫の誕生月、というのもありますが、
私が料理の仕事をスタートさせた月でもあるんです。

器用に立ち回ることができたらいいのですが、
自分の信じたことを貫き通すことしかできない、不器用な私。

それは、今の食を取り巻く環境と、食そのものに潜むさまざまなことに
過敏なまでに反応してしまう、私の体のことがあるからです。
それはまるでリトマス試験紙のように、
強い、弱いの度合いはあるものの、必ず反応してしまうから。

いい反応だったら嬉しいけれど、
残念ながら、そうはいかないことがほとんど。

だから、私の体が居心地よく、体調よく過ごせるために、と始めた
食と食材を探求することが、今の仕事につながって。

食や食材については、
私だけじゃなくて、今、問題ない人であっても
将来的に影響が出る可能性は排除できない、と
もともと丈夫だったけれど、私と暮らし始めてさらに体調が良くなった
夫のことを間近にみて、さらに体感したこと。

そして、もう１つは、人の心の居場所を作ったり、居場所があると感じたりすることに
大切な人と囲む食卓や家庭料理が、大きな役割を持っていることを実感したこと。

幼い頃から、家族関係の問題をかかえて摂食障害に苦しんだ長い期間。
多感な思春期の時に体験した、外からは決して見えない家庭内でのさまざまなことを考えると、
実は道を外れていてもおかしくなかったなと今更ながら思うのです。

摂食障害には長い間苦しめられましたが、
自分の中にある最後の一線を越えなかったのは、いろいろあった家庭を
とにかく戻れる場所にしなくては、と思う母の家庭料理が常に家にはあったから。

「家に帰って来れば何か食べるものは必ずあるから、
外の予定がなくなったからとどこかで食べて帰るんじゃなくて、とにかく帰っていらっしゃい」と
常に言われていました。
心の居場所がないと思っていた家庭の中でも、それが最後のところですがるものだったと。

そして、夫や娘との生活の中で、
「あなたのことを思っています。大切にしています」と言葉で伝えるだけでなく、
私が作った料理がある食卓を囲むことで、大切に思っていることが伝わって、
居ていい場所なんだと安心できることも、体感しているからです。

疲れている時は、お味噌汁とご飯だけでもいい。
それで十分。

外で頑張っているから、ほっとする、戻っていい場所。
ちょっとだけの手間と一緒に食べる相手のことを思って準備した料理を
食卓を囲んでみんなで食べることで、なんとも言えずホッとすること。
その日常の大切さ。

家族、というつながりだけではなく、ご縁のある方との食卓はなんとも言えず
心を暖かく、緊張を緩めることができること。
なんでもない日常が何より大切であることを、
本当の意味で気づいて、心に留める人が増えて欲しいと常に願っています。

不器用すぎですが、こうやって１０年目まで続けてこられたのは、
私のことを信じて支えてくれる家族や友人、仲間、生産者さん、そしてご縁をいただいた全ての方のおかげ😊
信じてくださっている全ての方にご恩返しができるよう、
これからも私らしく日々を重ねていきたいと思っています。

そんなことを考えつつ、
そろそろ旬を迎える白菜で、久しぶりに作ったのは・・・

ロール白菜！
ロールキャベツも美味しいですが、
私はロール白菜も大好き💕

白菜がとろりとした食感になり、中に包まれた具材の美味しさも相まって
美味しさ倍増✨

中身は・・・

こんな感じ💕
今回はヒロシくんの黒豚ひき肉などなどを中身に😊
天然おだしで煮込みます。

体の中から温まるので、これからの寒い季節にぴったり✨
温かいお料理は、体だけじゃなくて心も温かくすると感じるのは
私だけかしら？？

それでは素敵な週末をお過ごしくださいね😊

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髙窪美穂子の著作
2016グルマン世界料理本大賞・Fish部門世界第3位受賞
「ラクチン！お魚クッキング」（旭屋出版）

2014グルマン世界料理本大賞・Single Subject Cookbook 日本代表
「おうちでできる天然おだし料理入門」（PARCO出版）

「塩麹・醤油麹のラク旨レシピ」（成美堂出版）