Mihokoブログ

いのちはめぐる:新たな生産者さんとの北海道出会い旅:最終章

こんばんは。
海や大地と家族をつなぐレシピ・100%天然素材家庭料理実践家®の髙窪美穂子です😊

 

 

今日は涼しくて過ごしやすい1日でしたね。
昨日、今日と続けていろいろなことをしていて、あっという間の2日間でした。
そのことは、また後日書きますね😊

 

 

さてさて、北海道の生産者さんを巡る旅最終章は、いのちはめぐる、
循環を実感した出来事を。

 

 

最初の2泊をした高橋さんのペンションには、
農業や北海道にまつわるたくさんの本が置いてありました。

 

 

おしゃべりに忙しいなぁと思いつつ、1冊ぐらいは読みたいと思い、
子供向けだったら、短時間で読めるだろうと何気なく手にしたのが
「イオマンテ」という絵本でした。

 

 

アイヌの「熊送り」という儀式、私はこの本を読むまで
正確なことを全く知りませんでした。

 

 

軽い気持ちで選んだ絵本は、
熊の子供とアイヌの男の子の2つの視点からの物語。

 

 

<Amazonのページより抜粋>
「送る」とは、実際には、熊の命を奪うということ。
少年は、子熊との別れのつらさのなかで、命の重さと尊さを痛いほど感じます。
そして、生きていくということは、日々、他者の命をもらっていることだと気づいていきます。
熊とともに育った少年の目に映る現実と、子熊のカムイの語る神話世界。
二人の語り手によって交互に語られるふたつの世界は、やがてひとつに重なり、命と魂の巡りの壮大な物語が浮かびあがります。

 

 

この絵本が伝える強いメッセージと、
アイヌの人たちのいのちへの敬意と生きることの厳しさと・・・。
北海道の大自然の厳しさを連日感じていた時だったので、
現実とクロスして心に迫り、思わず涙してしまった内容でした。

 

 

その絵本と出会って数日後、
今回の北海道の旅最終日に、
計らずも熊の加工を見せていただく機会をいただいたのです。

 

 

最終日の朝は・・・

宇井さんの美味しいにんじんを絞った、
しぼりたてにんじんジュースからスタート!

 

 

あまりに綺麗なので・・・

おまっちゃんが、窓辺にもって行ってくれて写真撮影😊
本当に美味しくて甘くて。
これぞ贅沢!!

 

 

朝食もいただいて、おしゃべりして、
であっという間に時間が過ぎていきました。

 

 

そして出発前に・・・

宇井さんの敷地内の「ういの森」を探検😊

 

 

ブランコがあったりして、素敵な場所です😊

 

 

セルフビルドの素敵なおうちも、外からパチリ📷

 

 

その他いろいろと見せていただき、美味しいにんじんのハネもいただいて、
出発前に記念撮影!

 

 

歌手でもある、宇井さんの歌「青虫ノッポ」の人形とともに!
本当にありがとうございました😊

 

 

そしておまっちゃんとともに向かったのは・・・

 

占冠村にある、ジビエ工房「森の恵み」さん。
こちらは、エゾジカや熊などの解体加工場で、獣害のため駆除の許可が下りた熊や鹿を
打った後、解体や加工ができる場所です。

 

 

そこで待っていたのは・・・

猟師の高橋勝美さん!

 

 

勝美さんとは、2年前の海フィールでご一緒し、
宿でもお酒を酌み交わした仲だったのですが、
今回「勝美さん」としか聞いていなかったために、繋がらず・・・。

 

 

実際に工房に行き、お目にかかってびっくり!!
きゃーーーーー💕
という嬉しい再会となりました✨

 

 

占冠村でも獣害は深刻だそうです。
でも誰でも簡単に駆除できるわけではなく、
厳しいチェックを受けた後、やっと許可が下りて駆除ができる。

 

 

許可が下りるまで時間もかかるから、
獣害が拡大してしまうこともあるのだそうです。

 

 

獣害は、森で十分な餌が食べられないという理由で里へ降りてくることもあるし、
野生動物に、決してしてはいけないこと・・・人間の食べ物を上げてしまう
無知な都会の人間がいることで、人間の食べ物の味を覚えた野生動物が
里へ降りてきてしまうことも原因のひとつ。

 

 

野生動物には絶対に人間の食べている物を食べさせたり、餌付けしたりしてはいけないのに、
ペット感覚で「かわいい」と言ってあげてしまう人が少なからずいると聞いて
ありえなことだと、絶句しました。

 

 

野生動物のためになることは、野生のままの姿で生き切ること。
かわいいから、という一時的な感情のまま
旅人が無責任にあげる食べ物で、野生動物も、そしてその地域に暮らす人も不幸になる。
一度、人間の食べている物の味を覚えてしまったら、野生動物は決して元には戻れないんです。

 

 

そんな悲しい図式が、今の現実にあります。

 

 

先述した、熊送り:イオマンテを残酷だ、という人もいるかもしれません。
けれど、自然ともに生きることを知っていた先人たち、アイヌの人たちは、
無駄に殺生をすることはありませんでした。

 

 

いのちをいただく、いのちが巡っていることを肌身で知っていたからこそ、
生きるのに必要ないのちを感謝していただくことはしたとしても、
無駄で無益な殺生は決してしなかったんだよ、と勝美さんもおっしゃっていました。

 

 

そんなお話をしながら、先日、獣害駆除の許可が下りて罠にかかった熊を
解体して、今日は加工を始めるとのこと。

 

 

加工を担当される勝美さんの息子さんの到着を待って、
少しの時間でしたが見学させていただきました。

 

 

今回の熊は、260キロを超えていて、
大きかったので4分割したと伺ってみせていただいたのが・・・

こちらです。

 

 

もう解体して、私たちがいただく「肉」に近い状態になっていましたが、
腕の筋肉などはしっかりと見ることができて、
生々しさを感じました。

 

 

そして、これから冬眠するのに向けて少しずつ蓄えていく脂肪。
まだこの季節では薄めといっても、すでに5センチ近くある場所もあり、
野生動物が生きる、ということを肌身で感じ・・・。

 

 

自然に真っ正面から向き合うこと、
いのちをいただくことから目を背けず、動物福祉の観点から、
エゾジカなどが苦しまずにいのちを終えられるよう、
たった1発、頭の真ん中か首を狙うのだそうです。

 

 

その方が苦しまないし、苦しまないから肉も臭くならないんだよ。
よく「鹿肉は臭いから」という人がいるけれど、
それは、銃の弾の当たる場所によっては鹿がいのちを失うまで、苦しみもがくから。

 

 

それがないように、難しいけれど、1発で仕留めるようにと。
そのおかげで、美味しくいのちをいただくことができるのです。
言葉のひとつひとつに、重みがあります。

 

 

ペットと同じように考える人もいるけれど、
ペットとは違うのだと。
いのちをいただき、いのちをめぐらせるための猟なんです。

 

 

あの場所に行って、その意味が、重さが、そしてその尊さが
実感として感じられ、
あの絵本の内容とクロスオーバーして、私に迫ってきました。

 

 

そんな不思議な感覚を抱きつつ拝見していた、加工の現場で、
この熊の肉、少し食べてみたいんじゃないかい、と
勝美さんのありえないほどの大きなご厚意で
切り出した熊肉を持って、勝美さんもご一緒に向かったのが・・・

 

 

占冠村にある村民食堂。
おまっちゃんのスローフードのお仲間が、今は運営していらっしゃいます。

 

 

勝美さんの熊肉!

 

 

早速さばいてくださって・・・

 

 

しっかりと火を通していきます。

 

 

熊には寄生虫がいることがあるそうで、
しっかり加熱は必須とのこと。

 

 

焼き上がりを待っている間に・・・

食堂の中に飾られている物を見たり、
おしゃべりをしたり・・・

 

 

そして焼きあがった熊肉!
いい香りです。
勝美さんもいい笑顔!!

 

 

早速いただきましたが、本当に美味しい!
そして、いただいてちょっと経つと、体の中がポカポカと温まってきます。
寒い季節、厳しい北海道の冬に、アイヌの人が必要に応じて熊を狩り、
肉を食べていたことの意味を体感しました。

 

 

その他、美味しいランチもいただいて・・・

 

最後に記念撮影!!

勝美さん、そして村民食堂のみなさま、ちょうどいらっしゃったカメラマンさんも
ありがとうございました!

 

 

占冠を後にして、新千歳空港までおまっちゃんに送ってもらって、
東京へ。

 

 

今回の旅は、おまっちゃんのおかげで、本当に濃い時間となりました。
おまっちゃん、本当に本当にありがとう!!

 

 

そして、不思議なことに旅のスタートの絵本との出会いから始まり、
いのちはめぐること、いのちによって生かされていることを、
再度、体感した旅となりました。

 

 

この感覚、この重さと大切さ、いただくいのちへの敬意・・・。
これからの仕事で、もっともっと伝えていけたらと思っています。

 

 

昨日今日の楽しかったお話は、また明日以降に。

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髙窪美穂子の著作
2016グルマン世界料理本大賞・Fish部門世界第3位受賞
「ラクチン!お魚クッキング」(旭屋出版)

2014グルマン世界料理本大賞・Single Subject Cookbook 日本代表
「おうちでできる天然おだし料理入門」(PARCO出版)

「塩麹・醤油麹のラク旨レシピ」(成美堂出版)

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